前回10年後の試算をしていましたが、今回は現状の総資産を改めて整理したうえで、詳しく10年後を試算し考察してみました。
現状資産の内訳
マネーフォワードで今日(2020/11/07)付けの資産で内訳を整理しました。マネーフォワードの画面だと項目が細かすぎてわかりにくいので、下記の項目別で整理しました。
1.現金:70%近くを現金で持っています。ご覧の通り61%は住宅ローン返済用であり、資金を資産と呼べないのも住宅ローンという負債があるから、純資産とは言えないと考えたからです。負債のためにこの分の資金は動かさずに持っています。この分も運用しようかという考えもありますが、6年後が住宅ローン10年目となり、住宅ローン控除が期限となりますので、その際に一括返済するのか、資産運用の経験が積み、運用に一部回した方がいいのかを決めればいいと思います。いまは現金を大目にもって備えたいと思います。
2.FX:つぎに大きい割合なのはFXです。投資の最初はFXから入りました。現金が多くなると資産運用についていろいろと試行錯誤していた時期がありました。FXでは年間数十万のプラスが出ていましたが、時間と精神的にむずかしさもありました。いまはメキシコペソのスワップを安定的に年間30~40万円を得ています。現金ほど安全ではないのですが、レバレッジは2倍くらいであり、長期運用で考えていますのでリスクは低いかと思います。
3.長期投資・短期投資:このブログを開設し、投資方針が定まりました。これから割合拡大していくのはこの部分です。
4.確定拠出年金:これは会社側で運用しているものであり、毎月1万円程度ですが、入社以降ずっと積み立て運用してきましたので、現状50万円くらいの利益が積みあがっています。
インデックス投資をしているだけですが、平均5%の運用利回りで長期的に運用すると利益がこれほど違うという実例です。
試算条件
前回の試算では下記の通りでした。今回は現状資産を起点に詳細に計算してみます。
試算条件は以下の通り
- 住宅ローン資金:毎年100万円追加積立。2026年には一括返済もできる3000万円に到達するもの。
- 現金貯蓄:現状の規模を維持。生活費6か月分相当。
- FXスワップ:追加投資はしない。毎年32万円のスワップを見込む。ただし、スワップ分は再投資していく。為替も変動するが、試算ではその分は考慮しない。
- 長期・短期投資:資産運用として一つにまとめ、前回の金融庁のシミュレーション内容を反映(毎月37.5万円、5%利回り)
- 確定拠出年金:月1万円の積み立てを見込む。試算なので利益や積立金額の増額は考慮しない。
その結果、グラフにすると下記の通りです。
10年後の試算
2030年には総資金約9,900万円になり、資産運用を加味した評価額は約112,000万円になります。
内訳も現金は今の70%→33%に低下しています。資産運用が占める割合が大半になっているのが分かります。
ただし、この試算には下記の変動要素を考慮されていません。
- 家計収支のすえ、毎年550万円の余剰資金があることが前提としています。今後子どもの教育費や親の介護費用など現在想定していない支出が増えた際に、果たして同等な余剰資金を確保できるかわかりません。ただし、同様に給与が増えたり、スワップが増えたりするプラス要素も勘案されていません。
- 長期・短期投資は年率5%で想定していますが、果たしてこの10年間はそんなにうまくいくか誰でもわかりません。ただ長期的になるだけ利回りは安定していくはずです。
- 税金関係が考慮されていません。投資信託はホールドしたままなので税金は発生しませんが短期投資は税金がかかります。その分は変動要素となります。
- 住宅ローンの返済分として貯めた現金を2026年に一括返済した場合、現金割合は下図の如く、約10%程度となります。その際には負債がなく、家計支出以外で総資産の10%が現金というのは悪くはないと思いますが、上記1同様、将来なにがあるのかわかりませんので、とりあえず現金のままとしています。
まとめ
総資金のポートフォリオを整理し、将来を試算してみると、資産運用の方向性がより明確になったと思います。
共働きですと、貯蓄率が高いので10年で1億円を超える資金を保持できるようになります。
運用資産の割合が多いと、お金がお金を生み出す好循環に入るものと期待しています。
現状夢物語ですが、いまある条件をフェアに評価するとこのような試算になるのも確かです。
今後この試算を目標に、毎年年始に決算をして、目標との実額での比較、ポートフォリオの比較をしてみるのも記録として面白いと考えています。
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