今回はバイリンガル教育の上をいく、トリリンガル教育の難しさを共有したいと思います。
やるかやらないか、リアルな苦労も見てから決心したほうがいいと思います。
三カ国語目の壁
両親が1か国語を母国語とする場合、高額な語学スクールやインターナショナルスクールに通わせずに子どもをネイティブレベルのバイリンガルに育てようとするだけでも結構苦労します。
それでも、ママが英語、パパが日本語とかのように担当を決めたり、片親しか育児に時間を割けない場合は、子どもに話しかけるときに同じことを都度英語と日本語でそれぞれ一回言ったり、今日は全部日本語、明日は全部英語のように一日交代で使用言語を換えたりと、なんとか頑張れなくはないと思います。
しかし、これがトリリンガル育児となると、どの言語も同じくらいネイティブレベルに仕上げるのは非常に難しいです。
まず、上記の方法でやろうとすると、両親合わせて2人しかいないので、3つめの言語を担当する人は?となります(笑)。
また、同じことを都度3か国語で話しかけたら、自分でも嫌になるくらいくどすぎる親になってしまいます(笑)。
そもそも人間の会話としてとても成立しません!日で使用言語を換えるにしても、同じ言語は3日に1回しか使わないことになります。
これでは週に2回しか使えないので、果たして子どもは身につくのでしょうか??試したことがないので、未知の世界です。
このように、トリリンガル育児は、バイリンガル育児と違い、両親がトリリンガルであっても自宅での取り組みだけで成し遂げるのは至難の業です。
周りの国際結婚家庭での例
知り合いにママが日本人、パパがメキシコ人の家族がいますが、その子どもたちはママの育児の頑張りにより英語と日本語を話せるようになったようです。
でも、スペイン語まで身につけることはできなかったそうです。
また、パパが中国人、ママが韓国人で日本に暮らすご家庭の子どもは、日本語と韓国語が流暢ではあっても、中国語が遅れをとっていました。
母国語が案外できない
ともがい家の言語スペックはと言うと、私と夫はともに日本語と中国語のダブルネイティブです。(どうしてダブルネイティブになれたかということに関しては、また追々別項目で共有したいと思います。)
3つ目の言語である英語に関しては、2人とも話せますが、ネイティブではありません。2人とも日本で教育を受けてきましたので、後に留学や仕事で使うことで、頑張って話しているだけです(笑)。
ただ、ダブルネイティブとは言え、トリリンガル育児を始めるまでは日常的に2人とも日本語しか話さなかったのです。
だから、子どもに複数の言語を同時に覚えさせるためには、まず私たち夫婦がこれまで使わなかった中国語で会話する習慣をつけることから始めなければなりませんでした。
これが意外にもとても大変で、気づけばまた日本語を話していたことが頻繁にありました。
そして、これに英語も足さなければならないとなると、もう子どもには何語で話しかけたらいいのか分からなくなってしまいました。
まとめ
いかがでしょうか。結構悩みが多いのは伝わったでしょうか。
次回は困難を乗り越えるツールや教材をご紹介したいと思います。
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