別の記事で、子どもをバイリンガルやトリリンガルに育てるためには、私の外国語育児経験からして、とにかく、その言語を日常生活の中に取り入れて使うようにしてあげることが一番であると述べました。
そして、ともがい妻自身は、たまたま、日本語と中国語のバイリンガルで、かつ、後に英語を話せるようになるまで学習してきた人間です。
心がけ一つで(といっても、方法をかなり工夫しなければ、トリリンガルどころか、真のバイリンガルにすら子どもを育てていくことはできないと思いますが)、複数の言語を子どもの日常生活の中に取り入れてあげることの心理的ハードルが比較的低い状況にあると思います。
しかし、そうでない人、つまり、母国語1つ以外は話せない(あるいは、話せないと思い込んでいる)人は、どうやってバイリンガル育児やトリリンガル育児をすればよいのでしょうか。これについて、トリリンガル育児を実践していく中で感じたことを共有したいと思います。
外国語を話せるかは重要ではない
まず、いわゆる“外国語を話せる人”も、その外国語についてネイティブスピーカーでない限り、育児言語、つまり、幼児と会話する際に使用する言葉に関しては、ほぼ“外国語を話せない人”と言っても過言ではありません。
なぜなら、教科書や海外留学等で学んできた外国語の中には、子どもに手洗いをさせるときに使う「腕まくりして、手をしっかりこすってね」や赤ちゃんに対してよく使う「いないいないばぁ」、さらには、「でんぐり返し」や「ケンケンパー」のような遊びに関する固有名詞、これらあまりにも学術的でない表現が含まれていないからです。
また、そもそも、“外国語を話せる人”と言っても、日常的に流暢に話せる人ばかりではないのが現実です。
したがって、外国語育児する上で、親が外国語を話せるかどうかという点は意外とあまり大きな差ではありません。
実際、ともがい妻はTOEICほぼ満点ですが、英語育児を始める前までは上に挙げた例のフレーズを一つも言えませんでした。
もちろん、言えなかったのは、これだけでは決してなく、例えば、「オムツをかえる」というフレーズ一つにしても、「オムツ」は「diaper」だと大学受験英語で暗記してはいたが、ここでネイティブスピーカーは「change」という動詞を使うものなのかと不安に思い、都度調べていました。
また、「臍」や「脇」、「股」といった体のパーツさえ言い方が分からず、いちいち調べては子どもの体を洗うときに使うようにしていったのです。
以上を踏まえて、外国語を話せない親が外国語育児をするにはどうしたらよいかに関して、私の体験から言えることは、次の2点に尽きます。
1.子どもと一緒に勉強していく気持ちで
2.できるかできないかではなく、やるかやらないか
子どもと一緒に勉強していく気持ちで
今や使えるツールは溢れています。
例えば、英語ならディズニーの英語システム(DWE)という教材を正規で購入しクラブ加入して使い倒したり(お薦めの利用法に関しては別の記事をご参照ください)
YouTubeで外国語のアニメや歌を一緒に見たり、Amazonで外国語の絵本を買って読み聞かせたりと、全て我が家で実践して効果のあったツールです。
また、私は、育児表現を学ぶために“ヘンリーおじさんの英語で子育てができる本―ネイティブが答える英語Q&A ”という本を購入しました。
まず一通りざっと目を通してから、付属のCDをかけ流して自分自身にインプットさせようとしたこともあります(笑)。
とても全部は覚えられませんでしたが、結構参考になりました。1歳以上の会話できる子どもとのやり取りにすぐ使える表現ばかりですので、これから英語育児を始める方にはお薦めです。
やるかやらないか
外国語育児をやってみないと分からないことが意外に多いように感じています。
子どもは親の想像以上に言語習得に長けているとか、海外アニメに意外と食いつくとか
外国語育児に取り組んで試行錯誤するうちに初めて気づくことが多いです。
そこから方法の軌道修正をするなり、目標を定めるなりすればよいように思います。
また、結果的に、子どもを完全なバイリンガルやトリリンガルにできなくても、親としてやってあげられるだけのことをやったのなら悔いはないと思うのです。
実際、“外国語を話せる人”でも自身の子どもに幼少期から複数の言語を話せるようになる環境づくりをしない人はたくさんいます。
だから、親が外国語を話せるかどうかではなく、親が外国語育児をするかどうかが結局は子どもをバイリンガル以上にできるかどうかの決め手だと考えます。
ともがいは日々トリリンガル育児に励んでおります‼️
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