ともがいはこれまで高橋ダン式を実践して長期投資について記事にしてきました。
ただ、いまのように相場の変動が激しい場合、短期投資で財産を守るのも大切です。そのために、短期投資資金を確保してきました。
長期投資ではチャートを見る必要がなく、積立するだけでしたが、短期投資はテクニカル分析が必要です。
ここでは今後、高橋ダン式の短期投資で多用する以下3つのテクニカルツール、短期投資の物差しを共有したいと思います。
題して短期投資の三種の神器を特集します。
MACD
Moving Average Convergence/Divergence oscillator の略
数値の論理(Wikipedia引用)
MACD = 短期(x日)の指数移動平均 – 長期(y日)の指数移動平均
MACDシグナル = MACDのz日の指数移動平均
という二つの線を引き、それぞれがクロスするのが買い時・売り時のシグナルになります。
x, y, z の組み合わせとしては、12, 26, 9 が使われることが一般的です。
数字をちょっと変えてみる(例えば、8,18,6(75%))とタイミングによってはより正確になる場合もありますので、状況に応じていじってみるのもいいかもしれません。
基本的にはまずはMACDで、大まかなトレンドをつかむことができます。
RSI
Relative Strength Indexの略
数値の論理(Wikipedia引用)
RSI = 値上がり幅の指数移動平均(α) ÷ (値上がり幅の指数移動平均(α) + 値下がり幅の指数移動平均(α)) × 100
なお、14日移動平均を使う場合が多いです。
一般的には30以下が過小評価、70以上が過大評価という理解に基づき、30以下なったら買う、70以上になったら売るというやり方なのですが、尊敬する高橋ダン先生はこれが間違いとの見解です。
タイミングよりも波に乗るのが大事であり、一般的なやり方では予想が外れてしまうので、成功率が高いやり方としては
平均の50を行き来するのを波の方向としてみる
のが適切だと学びました。
例えば、50以下から50を超えるとき、トレンドが変わるサインとして買う!という判断ができます。
ボリンジャーバンド
数値の論理(Wikipedia引用)
ボリンジャーバンド = x日の移動平均 ± x日の標準偏差 × y
一般的にXは20、yは2が多いです
3本線が出てきますが、真ん中が20日の移動平均
そして上と下に20日の標準偏差×2の線があります。
これがボリンジャーバンドとなります。
上の線をUpper Band、下の線をLower Bandとなります。
よくある使い方は、Upper Band を突破したら売る。Lower Band を突破したら買うというものです。
ただ、ボリンジャーバンドだけを見ているとトレンドを見誤ることもあるので、使い方としては
たとえば、MACDで波に乗っていて、MACDで上がっていた場合、ボリンジャーバンドから出たら売るという判断ができます。
標準偏差から出たら、外れ値という意味であり、その際に一部利益確保しながらリスクヘッジするのが投資の要諦となります。
高橋ダン式ではボリンジャーバンドにはもう一つの使い方として
ボリンジャーバンドの幅(Upper Band-Lower Band)/移動平均×100)に注目するものです。
幅が狭いときは標準偏差が低く、ボラティリティが低いということであり、トレンドが小さいということになります。
0.10を超えるレベルでないとシグナルの信用が低いのです。
逆にボリンジャーバンドの幅が広いときは信頼性が高いツールであり、ほかの指標ツールと組み合わせて使うといいと思います。
実例
どのツールも一つだけを使うと外れる確率が高いのですが、3つを同時に使うとあたる確率が上がります。
早速今月、三菱UFJ(8306)の短期投資をしましたので、これを例に実際の使い方を解説します。
まず、MACDについて、11/4にクロスしましたので、上昇トレンドに転じました。
これだけでは買っていいか判断せずに、確率を上げるためRSIを見ます。
このとき、RSIは50以下から50を超えましたので、そこで425円×1000株、42.5万円分購入しました。
その後、MACDとRSIは順調に強い上昇トレンドを描いていますが、
ボリンジャーバンドがか11/10に+2σ(Upper Bandのことを指します)を突破していますので、ここで売るかどうかの判断をする必要があります。
ただ、このときボリンジャーバンド幅が0.07と低かったことからこのシグナルを信用せず、MACDもRSIもどちらも上昇トレンドであることを鑑み、ここでは売らずにキープするという判断をしました。
3種の神器でこの短期投資は11/20現在9%上がっています。
この銘柄の短期投資は三種の神器でトレンド転換と判断したら売りたいと考えています。
以上、高橋ダン式短期投資のテクニカル分析の紹介とそれを活用した実践例でした。
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