共働き夫婦 多言語教育 トリリンガル育児のひと工夫

子育て・教育
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子どもたちを真のトリリンガルに育てあげるべく、普段の生活の中でともがいが特に工夫をし、かつ、我が家では有効であった取り組みについて、以下に共有したいと思います。

ソファの横に展示型の本棚を置き、3か国語の絵本を入れて定期的に入れ換える。

子どもたちにはできるだけ多くの絵本を繰り返し読んでほしいのですが、本屋や図書館にあるような本の背表紙しか見えない本棚に入れたままでは、絵が見えないからか、なかなか自分から引っ張り出してはくれません。

また、引っ張り出すことはあっても、同じ絵本ばかりであるなど、どうしても読む本にムラが出てきてしまいます。

そこで、表表紙が良く見えるような展示型の本棚に常時15冊程度のみ入れておくことにしました。

すると、子どもたちがいつも寛いでいるソファに座った姿勢で手が届くような場所に置いたことも手伝って、子どもたちが自ら絵本を手に取ることが格段に増えました。

また、3か国語のものを入れ込むことで、バランスよく3か国語に触れさせることができているように思います。

さらに、年齢的に読み聞かせが多い時期なので、私としても、ソファに座ってその本棚にある絵本だけを手に取って読み聞かせれば、いちいち離れた場所にある本棚に絵本を選びに行かなくとも3か国語の読み聞かせができてしまいます。

また、片付けもソファに座ったままできるので、実に省エネです(笑)。

絵本の選別は、季節や節日、子どものその時々の興味、さらには、トイレトレーニング中や食べ物の好き嫌い対策などのために特に読み聞かせたいものを意識して、どれも2~3回は読み聞かせたかなぁって思う頃に入れ替えをしています。

数年分の“やらせたいこと”計画を立て、数か月単位で計画を消化していく

母国語だけでの育児であれば、メジャーな幼児通信教材を送られてくる順に取り組んでいけば良いのですが、3か国語とも読み書きなどをさせなければならないとなると、実に取り組まなければならないことが多いです。

また、就学前に様々な知育・経験をさせたり、算数の予習もさせたりしたいのですが、日々適当に過ごせば、どうしても家庭学習の内容に偏りが出てきてしまいます。

そこで、3歳から6歳までの各年齢でマスターしてほしいことや取り組んでほしいワークブックやドリルを書き出し、就学前に完了できるよう数か月単位の計画を立てるようにしました。

こうすることで、日々、あれもこれもと焦ることなく、ゆったりした気持ちでトリリンガル育児ができているように思います。

ワークブックや読み聞かせ、DVD学習などをもったいぶる

その1で述べた2つに比べたら、ふざけているような工夫ポイントですが(笑)、実はこれが一番重要なテクニックのように思います。

どういうことかと言いますと、一緒にワークブックに取り組んだり、絵本を読み聞かせたり、言語学習のためのDVDやYouTubeを見せたりするのを楽しいこと、贅沢なこと、強いては、子どもたちがやりたいことのように仕立てるのです。

例えば、私はよく「早くお片付けできたら絵本を読んであげる!」や「先に食べ終わった人からDVDを見せてあげる!」、「シャワー入ったらワークブックやってもいいよ!」のように、これらの学習ツールをご褒美であるかのように錯覚(?)させた形で言っています。

そして、取り組んでいるときに集中力が切れているにもかかわらず続けるよう仕向けることは決してなく、むしろ、「もうこれでおしまいにしていい?」のような掛け声ばかりしています。

あたかも、ママは別に取り組んでほしいわけではなく、自分たち自身がやらせてもらえているというように捉えさせているのです。

もちろん、本当は、できるだけたくさん“お勉強”をしてほしいのです(笑)。

単調なワークは習慣化させる

トリリンガルになるための学習は楽しいものばかりではないのも認めなければならない事実です。

たとえば、平仮名やアルファベットの文字練習や計算ドリルは、単調で面白みがないからか、5歳の娘はやり始めてから1か月ほどで飽きてしまっていました。

しかし、それでも継続は力なりというので、やらせ続けたいと思ったともがいは、思い切ってこれらのワークを何がなんでも日々一定量取り組むよう習慣化させました。

具体的に言いますと、娘と「毎日これこれをすること」のように約束を交わしたのです。

一度、取り組みが習慣になると、取り組まないことが悪いことであるように本人も認識するようになります。

そうすると、これらのワークをさせるための声掛けや催促は最小限のエネルギーで済みます。

総じて、ともがい家のトリリンガル育児では、ハード面とソフト面の両方における工夫が欠かせません。

その1ではハード面、その2ではソフト面について特に効果のあった工夫をご紹介しました。

なお、子どもの年齢が違えばまたそれに応じたアプローチが必要になってくることと思いますので、上記工夫は全て、あくまでも未就学児についてのものである点にご留意ください。参考になれば幸いです。

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