英語育児をされている方なら、誰しも一度はDWE教材の正規購入を検討したことがあると思います。
ともがいでも、部分的に正規購入し、非常にのめり込んでいた時期がありました。
しかし、子どもの英語力の上達を第一の目的としてDWEを取り入れるのなら、以下の点にぜひとも留意して教材を使っていくことをお勧めします。
最低限卒業できるレベルの教材しか要らない
販売員は当然ながら
一番高価なフルセットの良さを大いにアピールして購入を勧めてきます。
実際、Magic Pen SetやLet’s Play! などの副教材も魅力がたくさん詰まっています。
しかし、これらの副教材は、すべて所詮DWE Book 1-12にある表現に繰り返し触れさせるためのオプションです。
単語や表現もMain Programとほぼ同じものが繰り返し使われています。
よって、この副教材でMain Program以上のことを学ぶことはほぼ期待できないように感じました。
実際、Main Program DVDとStraight Play DVDの出来のあまりの良さと比べたら、雲泥の差があるように思います。
確かに、副教材を取り入れることで子どものDWEに対する興味をより長く持続させるきっかけにはなるでしょう。
しかし、これらがなくてもDWEはPlay Along! やSing Along! からMain Program のTreasure Boxの中身を使ったアクティビティやTalk Along! まで、最低限卒業できるレベルの教材だけで十分に繰り返せる量とバライエティがあります。
ともがいの経験からして、副教材を購入する金銭の余裕やそれを使っていく時間があれば、
その分をDWE以外の英語の絵本や海外映画・アニメのDVDに割くことで、子どもの単語量を増やし、表現の幅を広げることに使う方が効果的です。
ワールドファミリークラブに加入して、サービスを使い込むべき
別の項目ですでに述べた通り、我が家では一番下のランクの教材しか正規購入していませんでした。
よって、ワールドファミリークラブのCAPには単語や歌しか応募できず、Telephone Englishでも歌しか取り組む権利がありませんでした。
しかし、基本のイベントには制限なく参加できました。
DWEを始めての1年間もの間、月に1~2回イベントに参加し、その録画を自宅で繰り返し観てきたことは、
子どもたちの英語学習を継続させる楽しみであったし、かけがえのない経験でもあったように思います。
したがって、もし最低限卒業できるレベルの教材を正規購入するのであれば、
少なくとも数か月に1度はイベントに参加して録画をし(録画が意外に重要!でなきゃ、参加して聴いた英語はすぐに忘れます!)
毎週Telephone EnglishのBook Lessonに必ず取り組むことをお勧めします。
Telephone Englishは週にわずか10分程度のもので練習量としては不十分ですが、
子どもが普段たくさんインプットしてきた英語表現を使って手軽にネイティブスピーカーと直接コミュニケーションをとる機会を持てるので、子どもにとって刺激や自信になるでしょう。
また、親にとっても子どもの成長や課題を知るのに良い方法だと思います。
ともがいも最低限卒業できるレベルの教材を正規購入していれば、クラブを辞めずにいまだ続けていたかもしれません(笑)。
その他にも、先生に英語でお手紙を書けば、お返事をもらえたり、
家族全員にとって英語学習になる動画を公式サイトからたくさん視聴することができたりと、英語力の上達に活用できるお勧めのサービスがあります。
ここまでは、教材を実際に使用して感じたDWEのメリットを中心に書きましたが、
ここからは、DWEにのめり込んだ経験を通して感じたデメリットというか、弊害(笑)についていくつか共有したいと思います。
DWEはただのツール、歌って卒業するのが目標ではない
DWEは本当によくできた教材だと思います。
最初から興味がなかったり、親子ともにすぐに飽きてしまったりするご家庭がある一方で、
他のユーザーさんのブログやDWE正規購入者専用のSNSを見ていますと、
逆に、子ども以上に親が非常にのめり込んでしまっているご家庭もたくさん存在するように感じます。
ともがいも多分に漏れず、一時期は異常に(!)熱心に取り組んだことがあります。
しかし、ここは、冷静になるべきだと思います。
DWEを遊びとして楽しむ分は良いのですが、課題を一つ一つ完璧にこなして都度「pass」をもらうために歌の練習ばかりしたり、
課題の単語や文のみを練習して録音を提出してはどんどん先に進んだり、
しまいには、他のユーザーさんの取り組み具合をSNSやブログでチェックしては不必要に子ども同士を比較して一喜一憂したりするのは、本末転倒だと思います。
DWEは、あくまでも子どもに英語を身につけさせるためのツールであって、
それ自体をこなすことが目標ではありません。
DWEを卒業することもその手助けの1つであって、ゴールではないのです。
同様に、DWEの教材で使われている表現と全く同じ表現を使わなくてはならないことは全くないですし、
もっと言えば、DWEに飽きて取り組まなくなったとしても、
他社の教材や海外アニメ、英語のYoutube動画といった他の英語学習ツールに子どもが興味を示し、
それらに日々接しているのであれば、英語育児自体は失敗していないと言えるでしょう。
先生はアイドルやスターではない
ここは、ワールドファミリー社の商売上手なところでもあると思いますが、
個人的には、この会社は、ワールドファミリークラブのネイティブの先生方をどうもアイドルないしスター化しているように感じます。
特にイベントに参加すると、先生方と話すことよりも先生方からのサインを集めて回ったり、
一瞬の写真撮影のためだけに長蛇の列に並んだり、熱狂的な方に至っては親御さんが率先して先生方へのプレゼントを用意し、
すべての先生に配りきるために子どもと手分けして列に並んだりと、
英語力の上達のための活動参加とは趣旨を異にした異様な空気が漂っているのをよく感じました。
果たして、その子どもたちは、そうでない子どもたちより英語がよくできるのでしょうか。
DWEを続けるための原動力にはなっても、より英語が話せるようになるとは思えません。
でも、せっかく列に並ぶのでしたら、ここぞとばかりに、進んで先生と英語で話をするといいでしょうね。
効率よく英語を身につけているのかを意識するべき
結局は、DWEでどのくらい子どもの英語力を伸ばせているのか、足りないものがあればどんなツールで補ったらよいのかについて、
常に意識するようにすることで、英語育児においてDWEの果たすべき役割が見えてきます。
また、結果として、より効率的な英語育児のツールに出会えると思います。
例えば、我が家の体験になりますが、DWEはどのセットのDVDも非常にうまくできていて、
子どもたちの興味を引いて、それらを繰り返し視聴することで母国語のように自然と英語を理解できるようにしてくれました。
そういう意味では、DWE教材は我が家の子どもたちの英語力のベースを作ってくれたのです。
しかし、子どもたちの英語力が上達するにつれて、聴いて理解する力はついてきても、
アウトプットの場が足りなかったり、教材に出てくる語彙量が少なかったりと、
DWEの教材だけでは賄いきれない部分があることに気付きました。
このときに、それでもDWEに固執して、ワールドファミリー社主催の英語教室に申し込んだり、追加教材を購入したりするのはコストパフォーマンスがあまり良くないと思います。
例えば、フィリピン人の先生によるスカイプ英会話を始めれば、DWEの英語教室に参加するのよりも遥かに安価に、しかも、多くのアウトプットの時間が持てるのです。
つまり、ある程度の期間、一生懸命に取り組んだのなら、DWEにこだわることなく、英語育児の単なる一ツールとしてDWEを位置づけることで、効率的に子どもの英語力の向上を目指していけるのです。
ちなみに、DWEをやらなくなった暁には、教材は正規品であるほどヤフオクなどで高く売れますので、DWEの購入費用が全て無駄になるわけでもありません!
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