【子育て教育】外国語育児を始める前の心構え

子育て・教育
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子どもに外国語教育をするといっても、どんなことから始めたらいいのでしょうか。気をつけることは何か色々と気になると思いますが、まずは始める前の心構えが必要です。

ここではともがい妻の経験でお伝えします。

親の取り組み方次第

まず、外国語育児は親の継続的な取り組みが必要不可欠と認識すること!

トリリンガル「育児」と呼ぶように、子どもが少なくとも小学校に入る前の段階では、複数の言語を同時に身につけさせることができるかどうかは、専ら親の取り組み方次第です。

よく「聴くだけでいい」「見せるだけでいい」などのような英語教材の宣伝を見ますが、それでも、聴くCDを選びCDプレイヤーなどのスイッチを都度入れてあげられるかどうか、という親の行為次第なのです。

子どもによっては、あるいは始めた年齢によっては、外国語を拒否したり、日本語のアニメを見たがったりすることはあるでしょう。

しかし、そういう場合でも、親としてできることは何らかあると思います。(娘が英語教材を嫌がるときに私がとった具体的な対策法はまた別の項目で共有します。)

ともがいの経験からして、むしろ、外国語教育の初期は親の役目が非常に大きいです

子ども自身が外国語を習得することの重要性を認識し、興味をもって自ら進んで外国語を勉強するような年頃になるまでは、子どもの外国語能力が上達するよう、場合によっては、後退しないよう支えてあげるのは、親の役目です。

外国語教育の目的を明確に

何のために、今、外国語育児をする必要があるのかについて改めて考えておきましょう。

こう言うと、気が重くなりそうですね(笑)

バイリンガル育児やトリリンガル育児の取り組み方法、もっと言えば、そもそもバイリンガル育児やトリリンガル育児をする必要性があるのか、という根本のところについても、目的次第だと思います。

そもそも、グローバル社会だからといって、すべての家庭が子どもの幼少期から外国語育児をすべきでしょうか?

将来、日本の企業に就職して、英語でビジネスをする必要があっても、ともがいの経験からすれば、日本の普通の学校教育で習う程度の英文法をもって、あとは必要になった段階で週一度の語学スクールに通うなりして自分で磨きをかければ十分だと思うからです。

日本人の大半がこんにちになっても英語に苦手意識があり、英語ができないのは、英語ができなくても社会が回れているからだと思います。日本社会では英語はできて当たり前の必要性がない、だから上達するのは難しいのです。

外国語教育の負担を認識せよ

これからバイリンガル育児やトリリンガル育児を始められる方は、普段の子守りや仕事、家事にプラスする形で自身の負担が増すという選択を自身がしているということを認識して下さい。

子どもの幼少期から外国語育児をするには、絵本や教材、スクールの授業料といった費用が継続的にかかります。本来母国語の上達のために使える時間を外国語に費やしているわけですから、その分の機会費用も生じます。

そして、何より、ツールの吟味や取捨選択にかける時間と労力、さらには、子どもが思い通りに動いてくれなかったり、思うような成果が出なかったりしたときのストレスもあります。

どうしても外国語育児を、しかも幼少期である今に、しなければならない理由がなければ、それにかける労力や時間、資金が非常にもったいないと思います。それらの資本で子どもとディズニーに行って遊んできた方がずっといいです(笑)。

ともがい家の場合

ともがい家の場合は、ともがい妻が海外に留学したことがあり、日本の大学よりも海外の大学に通う方がより多くのことが学べるという確信がありました。

だからこそ、子どもたちにはぜひ海外の大学に通ってほしいという強い思いがあります。

もっとも、単に海外の大学に入学するのは、高校から英語塾などに通って、日本の高校で習う英文法に単語量を大幅に足したうえで、リスニングや文章読解の練習をひたすら積めばなんとかなります。

しかし、これでTOEFL iBTで100とれる実力があっても、やはりネイティブかそれに近いレベルにないと、現地の学生とクラスで同等に競えるどころか、他のヨーロッパ諸国からの留学生にすら及ばないのが現実です。

ましてや、現地の学生同士の仲間に入るなんて、彼らの普段の話し言葉が正確に理解できない以上、とても望めません。

小学校からずっと日本の普通の学校に通ってきましたが、日本の大学に進学してから、留学するために、専門そっちのけで必死に英語を勉強しました。

結果として、留学はできたものの、前述のような苦くて、かつ、せっかく海外に行ったのにもったいない経験をしてしまいました。

身をもって知った以上は、自分の子どもたちにはぜひともネイティブレベル、もしくはそれに近い、感覚で操れるレベルの英語力をつける手助けをしてあげたいと思うようになったのです。そのためには、幼少期から母国語のように外国語を身につけていくしかないと思いました。

目的が決まれば、子どもの幼少期に外国語育児を始める必要性の有無が決まってきます。そして、分析の結果、たとえ、子どもの幼少期に外国語育児をする必要性があるとしても、目的が定まっていれば、達成すべきレベルが自然と見えてきます。

外国語育児は、達成すべきレベルに応じた取り組みをすればいいだけなのです。「周りがここまでやっているからうちもやらなくては!」とならなくていいのです。(もちろん、育児と並行した趣味活動として外国語育児をするというのなら話は完全に別ですが・・・)

ただし、言語の発音を識別する耳を養うのは年齢が若ければ若いほど容易という云われは、ともがい妻の体験と外国語育児の経験からしても、その通りだと思います。だから、外国語を識別する耳だけ養ってあげてもよいのかもしれません。

逆に言うと、これだけのためなら、何も高額な教材を購入したり、わざわざ語学スクールに通わせたり、さらには、親が勉強してまで外国語での話しかけを実行したりしなくてもいいと思います。普段、ご自身が聴いていらっしゃる洋楽を育児の傍らかけておけば済む話でしょう。

今回は少々重い話をしました。ただこれは避けては通らない覚悟のようなものです。

次回はともがい家の実際の取り組みについて紹介いたしますので、また見てください。

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