複利7%で運用したら10年後には資金が倍増…
72の法則を聞いたことがありませんか?
複利は人類最大の発明とアインシュタインも言っていました。
アインシュタインがそういうのだから間違いない!?
銀行でも証券会社も複利運用を知らないのですか?と言わんばかりにありとあらゆるシミュレーションで複利のすばらしさを宣伝しています。
もう複利運用は常識だから複利運用すればシミュレーション通りに億り人になれると思っていませんか。
ともがいもこんな試算をしていますが、夢がありますよね。
でも何事にも二面性があり、メリットしかないものはなく、デメリットは必ずあるのです。
複利運用も例にもれず、デメリットがあります。あまり知られていないのでご紹介いたします。
そもそも複利とは
利子にもまた利子がつくこと。
プラスの利回りなら雪だるま式にお金が増えるというものですが、
たいていのシミュレーションではマイナス利回りを想定していません。
複利のデメリットをガン無視です。
複利を正確に定義するのなら、利益も損失も増加するというものです。
増えるのも早い、減るのも早い。
マイナス利回りの場合は雪だるま式に損していきますので、単利のときよりもダメージが大きいことも覚えておきましょう
複利シミュレーションの罠
株でも、価格が変動するものは10年に渡り一定以上の利回りを保ち続けるものはありません。
下記の通り、毎年株式も不動産も債権もプラスになったりマイナスになっています。
複利運用の仮定となる毎年一定の利回りは現実的にはほとんどありません。S&P500も平均利回り7.5%ですが、実際にはマイナスの年もあります。そもそも預金でなければ、一定の利回りはありません!
数字のマジックですが、たとえば運用利回りが10%上がって、そのあと10%下がったら資産は元に戻ると思うかもしれませんが実は戻らないのです。
100万円が10%上がったら110万円、そのあと10%下がったら99万円、あれ、1万円足りません。
つまり、複利のシミュレーションが成立するのはあくまでも運用利回りが一定の時だけです。
下記の例で試算してみました。3年でこの差なので30年なら、シミュレーションとかけ離れたものとなります。
株式など価格が増減するものは毎年一定の利回りを期待するのはやめておきましょう。
まさに複利のシミュレーションはタラレバであり、絵に描いた餅なのです。
ではどうする?
まず複利運用は難しいと開き直りましょう‼️複利のシミュレーション通りにはいかないことを認識しましょう。
大事なのは入金力、下がっているときにも追加投資できるようにしないといけません。
余剰資金でないとそんな精神力を持てませんので、リスクも承知の上で入金力をキープするのが肝心です。
リスクを負うことによって、銀行の金利よりはリターンは期待し、入金力をキープしていれば、長期運用では資産を増せるのは間違いありません。
次に分散投資することです。
分散投資をすることでマイナス利回りをできるだけ回避することです。
ポートフォリオに株式だけでなく債権を混ぜたり、コモディティを混ぜて全体利回りを維持するのが王道です。
さらに長期投資だけでなく、短期投資もすることです。
長期投資ではコロナショックのように全部がマイナスになる年もあります。上の図では2018年がそうでした。
長期投資では小回りも効かないので、マイナス利回りの年も短期投資で利益を上げることにより、全体の利回りをバックアップするのも必要なのです。
まとめ
うまい話には裏がある。バラ色のシミュレーションには落とし穴がある。
定期積立で複利だからって波乱なく億り人になれるのならみんななっています。
実際には分散投資したりローテーションしたり、利を得るためにはたゆまぬ努力が必要なことを忘れないようにしましょう。
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