こんにちは、ともがいです。
2020年、我が家の資産は約3,900万円だった。
共働きで、それなりに収入はあった。
しかし住宅ローンは重く、子どもの教育費はこれから本番。
老後資金も気になる。
将来に対する漠然とした不安があった。
そんな中で出会ったのがFIREだった。
経済的自由を手に入れれば、自分の時間を取り戻せる。
会社に縛られず生きられる。
その考え方に強く惹かれた。
そして数年後。
資産は1億円を超えた。
ところが私は今も会社員を続けている。
しかも以前ほど「早く辞めたい」と思わなくなった。
なぜなのだろう。
FIREを目指した本当の理由
当時の私は、
「仕事が嫌だから辞めたい」
と思っていた。
毎朝決まった時間に起きる必要がない。
上司の顔色をうかがう必要もない。
意味を感じない会議に出る必要もない。
そんな気持ちだった。
しかし振り返ると少し違う。
本当に欲しかったのは自由だった。
子どもが学校から帰ってきたときに家にいる父親。
平日に家族旅行へ行ける生活。
学校行事に仕事を気にせず参加できる毎日。
そういう時間だった。
子どもは思ったより早く大きくなる
最近、強く感じることがある。
子どもは驚くほど早く成長する。
気付けば娘は受験を意識する年齢になった。
英検の勉強をし、
将来の学校について真剣に考え、
少しずつ親離れを始めている。
ついこの前まで手をつないで歩いていたはずなのに。
もちろん成長は嬉しい。
でも少し寂しい。
だから最近は思う。
資産形成は後からでもできる。
しかし子どもと過ごせる時間は二度と戻らない。
FIREを目指す理由の中心は、お金ではなく時間だったのだと気付いた。
受験勉強について話し合ったときのことだ。
私は息子にこう伝えた。
「夏までに目標の半分まで行けたら10万円。」
「合格したら学費相当のお祝いをあげる。」
今の時代らしくないかもしれない。
賛否もあるだろう。
でも私は勉強そのものよりも、
目標に向かって努力する経験をしてほしかった。
実際に息子はやる気を出し、自分から机に向かうようになった。
そんな姿を見ていると、
親として本当に大切なのはお金を残すことではなく、
お金を使って挑戦する機会を与えることなのではないかと思う。
お金も時間も大事、子どもが成長している中でただ、横にいるだけでいいものではない。
妻は私以上に現実的
FIREについて考えるたびに、妻とも何度も話し合った。
私はどちらかというと夢を見るタイプだ。
資産が増えると、
「もう辞めてもいいのでは?」
と思ってしまう。
一方で妻は冷静だ。
子どもの留学
家の買い替えて新しい住宅ローン
将来のインフレ
生活を良くするための将来像を提示してくる。
だから我が家はバランスが取れているのかもしれない。
もし私一人なら、もっと早くFIREしていた可能性がある。
逆に妻一人なら、FIREという発想自体が出てこなかったかもしれない。
二人で話し合う中で、FIREについて
「焦らなくていい」
という考え方が少しずつ育っていった。
資産1億円になっても安心は買えなかった
昔の私は、
1億円あれば何でも解決すると思っていた。
しかし現実は違った。
資産が増えると不安は消えない。
不安の種類が変わるだけだった。
暴落したらどうするか。
教育費は足りるか。
長生きしたらどうなるか。
インフレが続いたらどうなるか。
そして何より、
「本当に会社を辞めたいのか」
という根本的な問いが出てきた。
仕事が嫌だったわけではない
最近、会社ではAI活用や知識継承の仕組み作りに関わっている。
ベテランのノウハウを残し、
若手を育て、
次世代へ技術をつなぐ。
以前なら面倒だと思っていたかもしれない。
しかし今は少し違う。
社会の役に立っている実感がある。
仕事が楽しい日も増えた。
私は仕事そのものが嫌だったのではない。
「辞める選択肢がない状態」が嫌だったのだ。
FIREを目指したことで、
いつでも辞められるという安心感を手に入れた。
皮肉な話だが、FIREを考えたら
だから逆に働けるようになった。
最近の我が家の結論
我が家では最近、
FIREそのものが目的ではなくなってきた。
本当に欲しいのは、
家族との時間。
健康。
挑戦できる余裕。
子どもも含めて
人生への選択権。
だから今は、
「何歳で辞めるか」
よりも、
「辞めた後にどんな人生を送りたいか」
を考えている。
おわりに
資産形成を始めた頃の私は、
FIREをゴールだと思っていた。
しかし今は違う。
FIREは人生を豊かにするための手段に過ぎない。
子どもは少しずつ大人になり、
妻とは将来について語り合い、
私は仕事やAIという新しい挑戦に興味を持っている。
人生は資産額だけでは測れない。
むしろ資産が増えたからこそ見えてきたものがある。
それは、
「自由とは働かないことではなく、自分で選べること」
という当たり前の事実だった。
もし数年後にFIREしていたとしても。
あるいは結局FIREしなかったとしても。
きっと後悔はしないと思う。
なぜなら今の私は、お金を増やすこと以上に大切なものを見つけ始めているからだ。
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